2019年8月24日土曜日

からかい下手なジャックさん

 
数理カードマジック

「からかい下手なジャック」

中学の席替えで毎回女子の隣にならない

あるいは隣の女子にちょっかいを出す男子ジャックをこらしめるために先生が一計

数理で一見公正にみえて実はどこにいれても男子のカードの隣になってしまう!

数理

複数のカードがあり1枚をそこにさしこむ

はしから二枚ずつとりわけるとかならず差し込んだカードとのペアはパリティーが奇数となる
(ギルブレスの異種か?)

ストーリー

ある中学では隣のせきになった女子をからかう困った男子がいる

一計を案じた担任の先生はカードでその生徒に自由に席を選ばせるという
でもそれはどうしても女子が隣の席になることができないいかさまゲームだったのです

役者

ジャックとキングが男子でクイーンが女子

問題の生徒がスペードのジャック

並べ方

スペードのジャック以外のカード(クラスメイトのカードとよぶことにする)を以下のように並べる

男女男女男女男女男男男

セリフ

中学生になって隣の女子にちょっかいを出す男子がいます。それで席替えのときに担任の先生が一計を案じまして席替えのカードマジックで男子としか隣にならないようにしました。

でもカードで好きに場所を選べるわけですから…

カードは男子のカードであるジャックキングと女子のカードであるクイーンがあります
(並べたクラスメイトのカードをずらし重ねてておく)

こちらをならべておいてあなたには問題の男子になっていただいて自由にカードをさしこんでください(さりげなくスペードのジャックの表裏をみせる)

もちろんどこでもいいですよ(クラスメイトのカードをうらむきにしてスペードのジャックを表向きにさしこむ)

続きの二枚ずつたてに並べるとかならず男子同士となる不運のジャック?

おなじようにならべて今度は女子が男子と隣り合わせになる

ジャックのかわりにクイーンをいれればよい

高木さんはからかい上手となる。

ファロをテーマとしたカードマジック

カードマジック

ジャックはギャンブラー

内容

西部劇などでみかけるファロというゲームの説明をしながらカードマジック

予言のマジック

伝説のギャンブラーがいて彼が得意としたのはひとの勝負の勝敗をあてる

封筒のなかには古色蒼然としたメモがありこれがデモンストレーションの予言

「ギャンブラー・ジャッキー」ファロを題材にしたギャンブリングの予言

セリフ

今から百年前の西部開拓時代のアメリカに伝説的なギャンブラーがいました。彼はなんと勝負の勝敗を予言していました。百発百中だったのです。今日はそれをお見せしましょう。

道具

古めかしい封筒

中には走り書きで

[LOW 

SEVEN

PHARO ]

準備

7のカードをすべてぬきだしてハートの7だけをつかう
残りの7は使わないでおいておく

7以下のランクのカードA,2,3,4,5,6(ローカードということにする)と7以上のランクのカード8,9,10,J,Q,K(ハイカードということにする)にわけてから交互にあわせる

L H L H,,,L

ただし最初と最後がローカードである必要がある

(実際にはsodaといって最初の一枚目は捨てカードでゲームには使わないルールなので厳密には関係ない一枚をおいておく)

このようにセットしたカードをうらむきにしてひろげておいて相手が自由な場所にハートの7を表向きにさしこんでもらう。ただし偶奇に気をつけてLOOSERwinnerどちらにくるかを見ておく

最初の1枚をおきつぎの1枚をとなりにおく
ファロの勝負の説明をする
できればレイアウトを用意しておくとよい

表向きの7がでてくるまでカードを続けてならべていき7がでたらそこのペアで勝負する

それは予言されている

二番目のカードが最初の7のカードよりちいさいからローにかけていれば勝ち

つまり相手がいれた場所が奇数枚数に7がいけば二枚ずつひらく最初のカードが7になるからそれより小さいカードが二枚目にきてそれはwinnerとする。最初のカードはlooserだとはじめに説明すればよい

偶数枚数ならば二番目に7がくるから一番目のカードがwinnerで二番目のカードがlooserとなる

ハイローの説明は予言をひらくときその時にする

ルールと説明

ファロの勝負のつけかたは一度に二枚ひらかれるカードのうちlooserのランクにかけたら負け

winnerのカードとおなじランクにかけたらかち

つまりカード版のルーレット?

ハイロー

ローとはwinnerのカードがlooserより小さいときにローにかけたら勝ちだと説明する(ルールブックを二種類作っておくとよい)

ハイはその逆

7とペアになるカードはいつも7よりちいさいローカードであるからあいまいな予言は成立する

逆にいうと予言を成立させるためにルールの説明はなされる

つまりいつでも7より小さいカードをwinnerだとしてしまえばよい

ファロが忘れられたゲームであるからできるマジックであるわけだ。