シャーロックホームズの好敵手がモリアーティ
でも実際にはホームズの中にも潜んでいる
名演とみてみる
テレビドラマ版
ジェレミーブレット主演
『悪魔の足』
モーティマートリジェニスが悪魔の足の根という毒薬で不仲な兄と妹を殺害しようとする
兄は一命をとりとめたが精神錯乱、妹は絶命
ここでそれを知った恋人の博士(もともと毒薬は博士の自宅から盗まれたもの)がトリジェニスをおなじ毒薬で殺害
奇妙なのはそれを知っていたホームズがなにもしなかったこと
(博士がトリジェニスのところにいくのを止めなかった)
それだけでなく博士を見逃してやる
ワトソンにはわからないがホームズの深層心理をみるとわかる
長年の神経過敏で自殺願望があるホームズは静養先でコカインと注射器を地面に埋める
ホームズが犯罪事件に興味があるのは純粋に人間観察とその結果であり
社会正義や犯人逮捕などにはない
愛という概念すら疑う
孤高の精神をもったホームズが真に興味があるのは
ある特定の性質をもった人間が特定の状況下でどのような行動をするかであり
興味があるのは理論通りにいくかどうか
まるで倫理上問題な心理実験を実行してしまう科学者のように
つまり理論と実際
そこで実際に犯罪が行われる
それだけ
だからホームズは「多少の」良心の呵責と不作為責任で薬物の実験をしようという
(悪魔の足の根はアフリカで神に審判させるときにつかう)
奇妙なのは?ワトソンがそれを認めること
多分ホームズが危険なことになったら助けるつもりで見届けた
その実験はホームズの自殺行為でそこで回想でモリアーティがでてくる
ホームズはホームズの中のモリアーティと戦っていたのだ。