2020年10月26日月曜日

私のイリュージョン論

客体と主体の転倒

昔の前衛芸術で

ラベルのない缶詰をあけたら内側に

「外側の世界」

というラベルがあったというやつ

あれは内側と外側の世界が転倒したという

つまり缶詰をあけるまえはたしかに内側の世界が存在したわけで

でも缶詰をあけたら内側に外側の世界があった

つまり我々が内側だと思っていた世界がじつは外側の世界で

外側の世界だと思っていた世界がじつは内側であったという

マジックとくにイリュージョン

マジック手品では思っていたことと異なる結末になるとこのような転倒がおこる

転倒もしくは反転が悪魔の存在を消しうるというスコットの理屈は逆にただのトリックを一流のイリュージョンにしたてることができるという証となる

だからこそ「魔女」にきをつけろという?

世界はもろくも転倒しうるからと

魔女狩人として猛威をふるったマシューホプキンスらを逆に魔女として告発できる

そういう懐疑論にするために悪魔学という体裁の文献が必要だった

正統と異端を反転したプロテスタントらしい発想。

2020年10月25日日曜日

自由意志論と悪魔学

行為主義と自由意志

法律論で刑事事件の被告が自由意志で事件を犯した場合に故意犯

責任能力のなきときはこれを罰せず

これを悪魔論にあてはめると

中世の時代の人々が悪魔に影響されて悪いことをしたらアウト

悪魔とはそのひとの精神的な行為能力を阻害して主体的な自由意志を奪う

まさにいまでいう精神鑑定するとか心神喪失です

スコットは悪事を働くのは悪魔のせいじゃなくて純粋にひとのせいで

悪事に該当する行為を罰する

自分が悪魔と契約してると思い込んでる自称「魔女」は

単なる老弱な妄想症の女性だからこれを罰せずという

いまは精神とかふつうにつかいますが中世の時代の人々は違ったでしょう

スコットの時代に自由意志とか啓蒙思想の萌芽があったことは意外と知られていない?

2020年10月17日土曜日

パーフェクトシャッフルの数理

アウトパーフェクトシャッフル

2^r  -1≡2 (mod51)

1 1 1 1 1 1 1 1
2 3 5 9

ステイスタックの原理

素数枚数なら成立するか

シャッフルで俳句をつくる

偶然の音楽のアイディア

3*17=51または2*17=34マトリクスをたもつシャッフルをステイスタックの原理でやる
(のこった一枚は印章)

一枚ずつに一文字で俳句のカナをかいておく

それぞれのカードをならべかえて俳句を即席で?つくる

アナグラムで俳句をつくっておかないといけない?‼

でわ回文の俳句にして八回アウトのパーフェクトファロしてもとに戻すか

それならば回文構造に保てばよい。

reginald scott とdiscoveriy of witchcraft 4

中世の時代になぜか暗黒の魔女騒動がおこる

それはキリスト教教会という上からの指導と民衆の側の迷信という下からの二つの動き

で魔術や魔女術とはなにか

定義を変えようとした?

スコットがこの本で試みているのは徹底した懐疑論

「魔女」とは悪魔に影響されてパワーを与えられてるんじゃなくて

ただのぺてん師で詐欺師

ただし共謀して悪いことをするやからを「魔女」

そういう悪事を「魔女術」といおうと

だから神の奇蹟にかんしてはふれないで魔術だけをひとのわざだと?

でもそうするとその理屈では完全に悪魔の存在と影響を否定出来ないのは承知の上

むしろ魔女の魔女術に騙されないようにしてくださいと

彼ら彼女らは実害被害をおよぼすからと

ただしその実害被害は不作天災疫病などでなく

毒薬で毒殺するとか共謀して呪いをかけるとか魔女だといって罪のない人を濡れ衣を着せた
りすることでしょう

夢魔などはお笑い草だと

迷信とひとの悪行とに限定して魔女の問題にアプローチしたわけだ

ヨーロッパにいって遊学してそういう懐疑論を学んできたケントのジェントルがイギリスに新しい考えをいれたかった

ただしその考えは誤解されやすくて神の存在を奇蹟もろとも否定しているとおもわれてしまう

イングランド国王ジェームズ一世はスコットランド国王ジェームズ六世でもあり魔女裁判にも参加していた

そんな彼はスコットのこの著作を回収して焚書にした

でも後に真意がわかったのだろう

あとスコットはアマチュアマジシャンだったかもしれないという

アマチュアで手品に理解があればトリックを悪用すればどんな危険物かわかるわけだから

我々は手品のマジックから本来の魔術とはなにかを探求したくてスコットの文献に行き着いたわけだが

スコットは逆に悪魔学から手品の存在をしって懐疑論になったのかもしれない

みんなが魔術を信じていた訳ではないでしょうから

懐疑論の悪魔学文献もあった

スコットは相当な数の類書を読んで反論する

魔術の正体を定義を明確にすることで明らかにしようとした

でも『魔女に鉄槌』でもそれは書いてあるんですが

人が悪さをする場合と悪魔の影響で悪さをする場合という

腹話術の存在も周到に?書いてある

腹話術の例もスコットのオリジナルではないという

参考文献
PHILIP C ALMOND england's first demonologist reginald scot &' the discoverie of witchcraft'.

MICHAEL MANGAN performing {dark art} a cultural history ofconjuring.

REGINALD SCOT the discoverie of witchcraft.

PHILIP BUTTERWORTH magic on the early english stage.

ジャンバッティスタデッラポルタ、自然魔術

魔女狩りと悪魔学

田中雅志 、 魔女の誕生と衰退

ほか多数、書ききれない‼

2020年10月15日木曜日

そうたいろんとは

合理性

神秘性

普遍性

よくいう卵が先か鶏が先か?

答え

神様は卵も鶏もこの世のすべてのものを一斉におつくりになった

では宗教と科学の関係は

魔女はシャーマンで魔術とはシャーマニズムかもしれないといったが

そうするとキリスト教的世界観と相反するから敵対的に取り締まれとなるかと仮定した

では科学とくに自然科学とは?

科学っていってしまうとあれですが

相対的理論をつかうとキリスト教の科学に対すると自然科学でしょう

進化論がキリスト教的世界観と矛盾するとして

それをどう考えるか

世界が絶対普遍なものがあるか

それはまさに大問題で

問題をジャンルにわけて考えるか

宗教で解決できる問題と自然科学の問題と

中世の時代の人々が悪魔と魔女の問題に直面したときにその世界での合理性や普遍性があってどうじに神秘性もあって

スコットも懐疑論でもそのすべてを否定出来ないのは承知の上で

だからこそアマチュア的にやったのか

つまり神秘現象のすべてが神の奇跡でない

けどそれで神秘のすべてが説明できるわけでない

だから手品はおもしろいわけだ!

RSとDOW3

ユマニテと宗教改革と魔術

中世のキリスト教の人たちがかかえた原罪

ひとはみな生まれながらにせおっているのはアダムとイブのような

男と女の人間にとってはありがちな

楽園を追われた人間がまた天国にいく

天国にいきたいから信仰

信仰しないと地獄に墜ちるぞと

いまは勘当してるだけであなた方をみすてたわけじゃない

ユマニテ(ヒューマニズム)

ぎゃくにそこまで怯えなくてもいいんじゃないかと

もっと人間本来の生を謳歌していいんじゃないかと

宗教改革

教会とくにカトリックの支配から脱却

カトリック教会がすべて正統と異端をきめるだけじゃない

でもって信仰の民主化

自由に信仰すればいい

ただしキリスト教のなかでカトリックかプロテスタントかを選ぶんですが

でもそれだと何が正しい信仰かわからなくなり

ルターはカトリックの教皇を逆に異端とする

教皇こそ悪魔の影響をうけてると

そのうねりのなかで魔術的思想がどのように温存されたか

正逆が反転しかねないような危うさのなかで悪魔とか魔女とかが悪用されたか?

つまりいいように利用されたのか

つまりは光あるところに闇あり

キリスト教の光で陰が魔術か

土着の自然界の精霊信仰が魔術の正体か?

自然魔術という発想

自然の現象がそのまま魔術的にみえる

磁石の原理とか薬草の知識とか

魔術にも白魔術と黒魔術がある

御百度参りが白魔術で丑の刻参りが黒魔術なのでやはり光と闇の対応する

(つづく)

2020年10月10日土曜日

satan,devil,witches and feminism

悪魔と魔女の関係はシャーマニズム

魔女が悪魔の影響をうけて行使する力は魔力

で先の世の中にいくと心霊主義運動ってのがあって

心霊つまり死んだひとの霊魂と会話したり霊力を行使する

シャーマンが媒介者となって何らかの力を行使する

おなじ構図ですね

さらに先にいくと超能力となり超能力者がどこに力をもとめたかというとアダムスキーなんかは宇宙人

いまでも宇宙パワーなんていう新興宗教があるかも

マリックが「超魔術」師としてデビューしたときお客からこれはなんの力ですかハンドパワーですかといわれたというのはまさにそれ

で中世の魔女だとシャーマンが誤解されやすい立場の女性が犠牲になった

男性優位社会の中でも女性が自然療法とかまじないなどを民間でやってたら魔女術とみなされて魔女とレッテルをはられてしまうかも

男性のオカルティストは錬金術師など権力に取り入ることができるから

あるいはお産のときは女性が主役だから

女性が神秘的な力をもっているというイメージ

シャーマンは男が多いと思うのは多分キリスト教以前の文化の影響だからか

巫女というと女というイメージだけど

霊媒師というと女性か?

超能力者は男性が多いかもわからん

手品師としてのマジシャンも圧倒的に男性が多い

フェミニズム運動としての心霊主義のとらえかたもあり

そういう統計がのった文献がどこかにあったかもしれん。

2020年10月9日金曜日

reginald scott とdiscoveriy of witchcraft の謎2

なぜ中世の人々が悪魔と魔女の存在を信じてしまったのか?

中世の男とくに修道師にとって女性が敵なのはまあわかる

男性にとっては女性が誘惑の対象になるわけだから

でもそもそもなぜ悪魔とその力の影響である魔法を信じてしまうのか

単に女性が嫌いなわけでなく男性の魔女?もあった

悪魔 デヴィル devil
その召し使い デーモンdamons

holly spirit

evil spirit

じつはキリスト教でもひせき教会であるカトリックではそもそも神秘性を秘めているので

神の存在を信じているなら悪魔とその影響を信じてしまう

つまり神に対応する概念が悪魔という

悪魔devilは単数

敵対的な存在で片方を信じるならもう一方も信じるという

神がひとびとをよきキリスト教徒にするには洗礼などの秘蹟をうけてholly  spirit の影響をうける

対して悪魔とその召し使いの悪い影響をうけると「魔女」となる

もう一度いうが男性の魔女もある

聖女といって神の奇蹟が具現されたというのがある

反対が悪女でなくて魔女か?

問題はその影響が神が創造した万物の今現在(といっても中世の時代の)及ぼし得るか?

キリスト教の中世ヨーロッパ社会でのお話なので神の存在を信じないというのはなしな訳だから

悪魔もいるかもしれないじゃなくて信じざるを得ないわけだ!

ではそも悪魔とはなにか?

レジナルドスコットはあの文献でなにをいいたかったのか?

(つづく)