2020年10月17日土曜日

reginald scott とdiscoveriy of witchcraft 4

中世の時代になぜか暗黒の魔女騒動がおこる

それはキリスト教教会という上からの指導と民衆の側の迷信という下からの二つの動き

で魔術や魔女術とはなにか

定義を変えようとした?

スコットがこの本で試みているのは徹底した懐疑論

「魔女」とは悪魔に影響されてパワーを与えられてるんじゃなくて

ただのぺてん師で詐欺師

ただし共謀して悪いことをするやからを「魔女」

そういう悪事を「魔女術」といおうと

だから神の奇蹟にかんしてはふれないで魔術だけをひとのわざだと?

でもそうするとその理屈では完全に悪魔の存在と影響を否定出来ないのは承知の上

むしろ魔女の魔女術に騙されないようにしてくださいと

彼ら彼女らは実害被害をおよぼすからと

ただしその実害被害は不作天災疫病などでなく

毒薬で毒殺するとか共謀して呪いをかけるとか魔女だといって罪のない人を濡れ衣を着せた
りすることでしょう

夢魔などはお笑い草だと

迷信とひとの悪行とに限定して魔女の問題にアプローチしたわけだ

ヨーロッパにいって遊学してそういう懐疑論を学んできたケントのジェントルがイギリスに新しい考えをいれたかった

ただしその考えは誤解されやすくて神の存在を奇蹟もろとも否定しているとおもわれてしまう

イングランド国王ジェームズ一世はスコットランド国王ジェームズ六世でもあり魔女裁判にも参加していた

そんな彼はスコットのこの著作を回収して焚書にした

でも後に真意がわかったのだろう

あとスコットはアマチュアマジシャンだったかもしれないという

アマチュアで手品に理解があればトリックを悪用すればどんな危険物かわかるわけだから

我々は手品のマジックから本来の魔術とはなにかを探求したくてスコットの文献に行き着いたわけだが

スコットは逆に悪魔学から手品の存在をしって懐疑論になったのかもしれない

みんなが魔術を信じていた訳ではないでしょうから

懐疑論の悪魔学文献もあった

スコットは相当な数の類書を読んで反論する

魔術の正体を定義を明確にすることで明らかにしようとした

でも『魔女に鉄槌』でもそれは書いてあるんですが

人が悪さをする場合と悪魔の影響で悪さをする場合という

腹話術の存在も周到に?書いてある

腹話術の例もスコットのオリジナルではないという

参考文献
PHILIP C ALMOND england's first demonologist reginald scot &' the discoverie of witchcraft'.

MICHAEL MANGAN performing {dark art} a cultural history ofconjuring.

REGINALD SCOT the discoverie of witchcraft.

PHILIP BUTTERWORTH magic on the early english stage.

ジャンバッティスタデッラポルタ、自然魔術

魔女狩りと悪魔学

田中雅志 、 魔女の誕生と衰退

ほか多数、書ききれない‼

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