2020年10月26日月曜日

私のイリュージョン論

客体と主体の転倒

昔の前衛芸術で

ラベルのない缶詰をあけたら内側に

「外側の世界」

というラベルがあったというやつ

あれは内側と外側の世界が転倒したという

つまり缶詰をあけるまえはたしかに内側の世界が存在したわけで

でも缶詰をあけたら内側に外側の世界があった

つまり我々が内側だと思っていた世界がじつは外側の世界で

外側の世界だと思っていた世界がじつは内側であったという

マジックとくにイリュージョン

マジック手品では思っていたことと異なる結末になるとこのような転倒がおこる

転倒もしくは反転が悪魔の存在を消しうるというスコットの理屈は逆にただのトリックを一流のイリュージョンにしたてることができるという証となる

だからこそ「魔女」にきをつけろという?

世界はもろくも転倒しうるからと

魔女狩人として猛威をふるったマシューホプキンスらを逆に魔女として告発できる

そういう懐疑論にするために悪魔学という体裁の文献が必要だった

正統と異端を反転したプロテスタントらしい発想。

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