ラベル パーフェクトシャッフルの数理 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル パーフェクトシャッフルの数理 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年10月22日金曜日

逆順シャッフル四回目

逆順シャッフル

1の17乗根での巡回群

ガウスが十九歳のときに発見した正十七角形の作図と方程式の関係

多項式の根の拡大と置換

ガロア理論という見方

整数のモジュラー算術で対応

シャッフルとの関係では

逆順シャッフルとなる場合

十七角形だからmod.17

そのとき3が原始根

指数 0 1  2  3    4  5  6   7    8   9  10  11 12 13  14  15
元     1 ,3,9, 10,13,5, 15,11, 16, 14, 8,   7,  4,   12,  2,   6

ちなみに十七での原始根は

3,5,6,7,10,11,12,14

みな同じように位数16で巡回する

(フェルマーの定理でp-1でまわる)

位数8では

(1,9,13,15,16,8,4,2)

これらはすべて位数8の巡回群で

どれかひとつを連続して置換するとこれらすべての元が一巡してもとに戻る周期が八回という意味ですね

ためしに9か2かでシャッフルすればよい

じつは八の周期を持つのはこの中の

2,9,8,15

恒等置換の1とp-1があり元が巡回する正規部分群たるそれらをかけていくとマイナス1

つまりは逆順シャッフルとなる(はず)

1*9*13*15*16*8*4*2=-1

つまり九進数のシャッフルをやってつぎに14進数シャッフルをやって、、、八回すべてやりおえると逆順となるはず

順番はかえてよい

これは全部非原始根になってる

1は恒等置換で関係ないので

注目すべきはすべて非原始根であること

位数4では

(1,13,16,4)

1*13*16*4=-1

13か4でまわせばよい

先程の八のときの使わなかったもので

4,13

が四回目でもとに戻る

位数2では

残りの

1,16

1*16=-1 mod.17

これは当たり前か

部分群はみんなp-1の約数でまわるのでこれでよい

ちなみに原始根をすべてかけると

3*5*6*7*10*11*12*14=1

理論では平方非剰余が原始根になりうるが平方非剰余であっても原始根であるとはかぎらないという

だけどこの場合例外なくなってる

実際は根をたしあわせてその係数としそれをかけてくみあえあせる多項式

ここでは元を直接計算するから掛け算する

これらがくみあわさった多項式の根が二次式で表されるから正十七角形は解けるつまり定規とコンパスだけで作図可能。

2021年6月5日土曜日

スペルトリック再び

七枚でスペルトリック

7の乗法逆元とすべての組み合わせ
(1のところが乗法逆元で6がアンチ)

乗積表

(7) 1 2 3 4 5 6
1   1 2 3 4 5 6
2   2 4 6 1 3 5
3   3 6 2 5 1 4
4   4 1 5 2 6 3
5   5 3 1 6 4 2
6   6 5 4 3 2 1

相手のスペルが二文字のときは2の配置となるようなシャッフルをする

それは2の逆元で表から4であるとわかる

具体的には

作りたい配列

7)1 2 3 4 5 6 7
1)1 2 3 4 5 6 7
2)2 4 6 1 3 5 7
3)3 6 2 5 1 4 7
4 )4 1 5 2 6 3 7
5)5 3 1 6 4 2 7
6)6 5 4 3 2 1 7

間隔をみると
2→4
3→5
4→2
5→3

うえから一枚ずつ四ヶ所にくばって

集めるときにはうえの配置になるようにすればいい

逆に四文字なら2をシャッフルする

その逆元の配置のシャッフルする

相手が選んだ数をディールシャッフルしてからやるときは

まず逆元シャッフルでもとに戻してから

その数をかけたあとにスペルの配置のシャッフルになればよい

逆元シャッフル

2を選んだら4を

3を選んだら5を

4を選んだら2を

5を選んだら3を

シャッフルするんだ

カードのならびに対応するシャッフルの元を適切に選べばよい

また相手が選んだ数がたまたま逆元の配置に一致していればそのままでもよい

素数の枚数が必ずや一様になることを保証している

あるいは即席の演出が難しいときは魔法の言葉?を用意しておいてブランクバックカードにメッセージを綴ってもらったものをシャッフルで変換してスペルの手法で出すというのもよい

数字の配列を確認しながらできる

Mのスペルをしたかったら

MN≡1

なるN進シャッフルしてMのスペルの状態となってそれをM進シャッフル(M.spelling )すれば解読できる

演出のテクニック

2から5の間の数を指定させる

この時2や5を選んだら

2から5の「間の」数ですよといってもう一度3か4をえらばせる

3は原始元ですべてでるから都合がよい

ディールシャッフルでNM進シャッフルすると順が逆順になる問題はパケット全体をリバースシャッフルすればいいか

表向きに配り最後は相手の名前だけパケット全体を裏向きでスペルしてメッセージを解読すればいいか。

2021年6月2日水曜日

逆元の計算

乗法逆元とは

mod.pで

ax ≡1
なる元

ふつうの場合は逆数で

3* 1/3 =1

加法なら

7+(-7)=0

ですが

カードシャッフリングでの乗法逆元はアンチシャッフル

逆元の計算

ax + by =GCD(m)

ふつう
mod.pで

ax ≡1

はGCD(1)だから

ax + by =1

すなわち

ax + yp=1

さらに真ん中の符号をマイナスにしておく

十七枚のカードで十進のパーフェクトシャッフルをやったあとに完全にもとのならびに戻すには?

十進の乗法逆元をもとめればよい

拡張版ユークリッドのアルゴリズム

そこでつかうのが拡張版ユークリッドのアルゴリズムというもん

原理はさておいて実際には筆算で簡単にとける

逆元の求め方

10x - 17y =1

のxとyとの特別解を求めればよい

どうやるか

まず大きい方の数をかく

17

そのしたに小さい方の数をかく

17
10

大きい方から小さいほうを引けるだけ引く

その商を右にかく
17
10 1

そうしたら余りをしたにかく

17
10 1
7

またおなじように

17
10 1
7    1
3
これを余りが1になるまでやる

17
10  1
7    1

3    2
1

今度はその列の右側にしたから上に向かって0と1をかきこむ
それはきまりとなってる2

17
10  1
7    1
3    2             1
1→→→→→0

今度はそのうえに先程だした商をかけ算したものをかく

17
10  1
7    1             2
3    2  →→→1    
1→→→→→0

今度も同様にしてとなりの商とかけ算するがその結果に下の数を足した数をかきこむ

17
10  1    3
7  1→→→ 2
3    2  →→→1    
1→→→→→0

同様にして上までやる

17                5
10   1→→→3
7  1→→→ 2
3    2  →→→1    
1→→→→→0

うえの二つの数がxyのはず

ここで検算
もとの数字とたすきにかけてみて差が1になればよい

17        \  /    5 =50
10   1   /  \    3   =51
7  1→→→ 2
3    2  →→→1    
1→→→→→0

答えは小さい方がxで1つ大きい方がy
x=5
y=3

10*5 - 3*17 =-1?

ここでマイナス1となる場合はそれぞれ符号をかえればよい

10*(-5) -17(-3)=1

-5≡12  mod.17

ということに注意すると

求める答えは

10*12≡1

十二進のシャッフルをすればよい。

2021年5月24日月曜日

ステイスタック

ステイスタックの数理?

パーフェクト(ファロ)シャッフルのときに対称になるペアが保たれるという

これは

合同の計算で

mod. p

x≡p +x

であるわけで

mod.53

-1≡53-1≡52
-2≡53-2≡51
-3≡53-3≡50
-4≡53-4≡49

つまりは
1→2→4

とうごくとそれにより
52(-1)→-51(-2)→49(-4)

と符号をかえれば簡単に計算できる

53-26=27
53-27=26
53-20=33
53-33=20
53--24=29
53-29-24
53-19=44
53-44=19

足して53になる
中心を対称におなじ距離のペアが保つわけ

これはmod. PでのN進法シャッフルではすべてそうなるか

前にやった三分割シャッフルでもそうなってた

これをつかうとちょっとしたマジックができる

足して14になる組み合わせでペアにしてスペードにはダイヤ、ハートにはクラブといった具合に調節しておく

これを中心対称にならべておいてパーフェクトシャッフルする

もちろんファロでインでもアウトでも混ぜてよい

何回かやったらミルクビドルでペアにしてテーブルにならべる

うえの一枚を表向きにしておく

下のカードが何であるか当ててしまうことができる

いつも同じペアが保たれるのでゲスできる

あるいは一枚好きなカードの名前をいってくれという

マジシャンもこのとき好きなカードをいうという

お互いが心がけがよいとその二枚がデックのなかでくっつくという

じつは相手のいったカードのペアになるカードをいうだけでできる

これを使えば前に考察したファロのイカサマと同等のことができる

ペアにするカードの組み合わせを規則性がないようにすればいい

自分だけのペアをメモライズドしておけば。

2021年1月6日水曜日

またシャッフルについて

インのパーフェクトシャッフルとアウトのパーフェクトシャッフルをこうごにやると

七枚のカードの場合
インをやってからアウトの順番

1 2 3 4 5 6 7

ただし7は不動点で省略

i) 4 1 5 2 6 3  o)1 4 2 5 3 6

io)4 2 1 6 5 3

でわ

i)4 1 5 2 6 3

o)4 2 1 6 5 3

i)6 4 5 2 3 1

o)6 2 4 3 5 1

i)3 6 5 2 1 3

o)3 2 6 1 5 4

i)1 3 5 2 4 6

o)1 2 3 4 5 6

で全部戻るまで結局八回かかった‼
これを計算で求めると
inpfs
2^r≡x(mod.7)
outpfs
2^r  -1 ≡x(mod.5)

計算結果も
  1 2 3 4 5 6
  2 4 6 1 3 5
  3 2 6 1 5 4
  6 4 5 2 3 1
  6 2 4 3 5 1
  5 4 1 6 3 2
  4 2 1 6 5 3
  1 4 2 5 3 6
  1 2 3 4 5 6

これはカードの動きかたのポジションをあらわしてる

こんどはアウトをやってからインという順番

o)1 4 2 5 3 6
i5 1 3 4 6 2
o)5 4 1 6 3 2
i)6 5 3 4 2 1
o)6 4 5 2 3 1
i)  2 6 3 4 1 5
o )2 4 6 1 3 5
o)1 2 3 4 5 6

計算結果も

1 2 3 4 5 6
1 3 5 2 4 6
2 6 3 4 1 5
3 6 5 2 1 4
6 5 3 4 2 1
6 4 5 2 3 1
5 1 3 4 6 2
4 1 5 2 6 3
1 2 3 4 5 6

2020年12月6日日曜日

シャッフルについて3

もう少しべつの角度からデバイドのシャッフル(置換)をみてみる

普通のパーフェクトファローシャッフルは二進の置換ですから

理論上は

七枚のカードで三分割なら

3^r ≡1 (mod.7)

のrが戻る回数ですね

因みにファロー置換なら

2^r ≡1 (mod.7)なら
0)1 2 3 4 5 6 7

1)2 4 6 1 3 5 7

2)4 1 5 2 6 3 7

3)1 2 3 4 5 6 7

で三回でもどってしまう(これは7を法としたときに2が原始根でないから2^3≡1)

すべての元を3掛けて7をこえたら引けるだけひけばよい

0)1 2 3 4 5 6 7

1)3 6 2 5 1 4 7

置換表示
(1 3 2 6 4 5 )

の六回で戻るはず

ふむ

7を法として3は原始根

7は素数でp-1で6

これをカードでやるには置換のとうりにとっていけばよいか

ただしはじめは「三枚ずつ」にたばにして左から右におく

1 2 3|4 5 6| 7
それで右真ん中左という順番に「一枚ずつ」重ねていくのがいい

ただし右のパケット?は7の一枚しかないからあとは真ん中左真ん中左となる

3 6 2 |5 1 4 |7

だから7は不動点で動かない

このタイプのシャッフルではモデルとして完全に計算可能なのでなん分割でも何回でもとに戻るかは原始元かどうかできまる
元(カード)の組み合わせによってもっとはやくもとに戻るはず

講談社ブルーバックスの「素数入門」「数論入門」(ともn著者は芹沢正三さん)
には付録に位数表や指数表や素数の最小素数原始根の表があって役に立つ‼

ためしに十三枚では3進シャッフルをするには

3は13を法として原始元でない

3回でもとに戻るはず

で実際に(13は0で不動)

1) 3 6 9 |12 2 5 |8 11  1 |4 7 10
2)9 5 1| 10 6 2 |1 7 3| 12 8 4
3)1 2 3| 4 5 6 |7 8 9 |10 11 12

循環置換の表示
(1 3 9)
(2 6 5)
(4 12 10)
(7 8 11)

で四分割のシャッフルとして実行できる。
(因みに53だと23と30が四回で戻るらしいなんてのがある、多分乗法逆元でインバースの置換はリバースシャッフルなので二回でもとに戻るけどどうやったら実行できるか?)